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文様または景色
窯元または作家名
産地(何焼?)
銘
購入店名と価格 |
解説 |
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貫入灰釉褐色刷毛目?
向山窯
茨城県(笠間焼)
無銘
笠間市の窯元直営店
(笠間焼プラザ)
2700円 |
向山窯のしおりによれば笠間焼の発祥は1772年、ときの藩主牧野貞直が振興奨励したということだから、純粋な民窯とは言えないのだろうが、少なくとも現在は日常生活の中で使われる日用雑器こそ笠間の笠間たるゆえんだろう。それだけに独自の技法や文様がなく「型のないのが笠間の型」などと揶揄されたりもする。しかし逆に言えば型にとらわれずに作家や窯元が自由に自分たちの個性を主張しているとも言えるわけだ。
また益子焼とならんで柳宗悦やリーチの民芸運動との関わりが深いのも笠間の特徴だ。司馬遼太郎氏が「民芸運動の後、『民芸調』が増えてうんざりしている」と書いているように、民芸運動およびその影響をどう評価するかは難しい。
このカップ&ソーサーは果たして「民芸」なのか「民芸調」なのだろうか? まあ最も笠間らしい特徴のない(^ ^;ものとして買ってきたのだから別にいいけど‥‥。
でも褐色釉の縁辺部が金属様に窯変するなど、景色は悪くないのよ(^ ^)。ちゃんとカップとソーサーを自分で組み合わせさせてくれたし、良心的な店だった。
(追補)現在、柳宗悦の「民藝紀行」(岩波文庫)を読んでいます。そのうち民芸運動についても書きたいと思っていますので、しばらくお待ちください。2000/6/22追補 |
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褐色釉刷毛目?
奥田康博
神楽の窯
三重県
無銘
伊勢神宮表参道の作家直営店
3800円 |
実はこのカップ&ソーサーの作家奥田康博さんも浜田庄司、河合寛次郎に師事したというから民芸運動系の人なのだ。別に当時の私が民芸運動に肩入れしていたわけではなく、単なる偶然です(^ ^)。
三重県では万古焼や伊賀焼が有名だが、この人は伊勢神宮の裏にある朝熊山(あさまやま)近辺に窯を構えている。朝熊山をドライブして見た限りでは余り焼物に向いている土には見えなかったのでちょっと驚いた。
土はザラッとした感じで信楽を白くしたような感じだ。全体のブルーは間違いなく呉須なのだが、中央の褐色釉はおそらく銅ではないかと思われる。ただお店で見た器の大半は赤釉を使っており、その意味ではこの器は傍流ということになる。 |
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色絵付輪花
?
佐賀県(有田焼)
「岩」(呉須染付)
京都・東寺弘法さんの市で行商のおじさんから
3000円 |
東寺の市もそろそろお開きかという夕方に行ったため、4000円のところを3000円でいいやと投げ売りの捨て値(^ ^)で買ってきた。絵付けのムラなどを見るとまあそんなもんかなあとお値段的には納得している。
何で京都で有田焼‥‥という声も聞かれそうだが、これ以前に私の集めてきたカップ&ソーサーを見渡してもらえばわかるようにシブいのね、全体に。それで当時はとにかく何か明るい色絵付けがほしかったという、それだけの理由で買ったのです。私の集めている中で唯一の輪花。 |
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色絵人物文
畑萬
佐賀県(伊万里焼)
四角に「萬」の文字(染付)
杉並区・荻窪ルミネの「古伊万里」
各10000円 |
人とモノの運命的な出会いって、ホントにあるんだと実感したのがこの2点。
「古伊万里」は本屋のそば、エレベーターの脇に出店している。その日はお客様のオフィスで打ち合わせ後、本を買い終わって帰ろうとエレベーターを待っていたのである。その時にふと目に付いたのがこいつらだった。
店の人に聞くと窯元の畑萬は陶人形で有名な窯元で、限定生産でこのシリーズ(上は「源氏」、下は「姫」と値札に書かれていた)を焼いたという。正直なところ1点10,000円は高い壁だった。しばらく考えてしまったが、どうしてもこいつらは私に買ってくれと言っているように思えてならず、結局は現品を押えてもらって銀行に直行! お揃いで手に入れたのだ。
思えばこいつらを手にしたことが有田への目覚めだったように思われる。(このあと急に有田が多くなる(^ ^;)ソーサーもキレイです。
(追補)
有田焼と伊万里焼について。
通常は「古伊万里」のように明治以前に伊万里の港から出荷された肥前の磁器を「伊万里焼」と呼び、現在の佐賀県産の焼物は「有田焼」と呼ぶのが一般的な定義で、中島誠之助さんも基本的にそう言っている。だが、畑萬陶苑の畑石社長からいただいたファクスによれば「江戸時代に伊万里から出荷された器には唐津のような陶器もあり、有田の民窯のものもあり、出荷港に基づいて定義づけるのは適切ではない。伊万里焼とは佐賀鍋島藩の官窯として将軍や諸大名、外国向けに作られたもの、およびその窯元を指す」との指摘をいただいた。その見分け方のひとつとして呉須の塗り方が違うのだそうである。(これは確かに民窯系有田と伊万里では違っていることを確認している)
ただし官窯系色鍋島の窯元でも有田を名のっているもの(三右衛門がまさにそれ)もあり、この定義も正確とは言えない。
したがってここでは、その窯元がどちらを名のっているか、もしくはどちらの組合に入っているかで使い分けるものとする。
2000/12/2追補 |