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文様または景色
窯元または作家名
産地(何焼?)
銘
購入店名と価格 |
解説 |
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布目三島手三角
河嶋浩三
京都府(清水焼)
「浩」(はんこ)
京都五条坂竹虎堂
2800円 |
何でもありの清水ではあるが、やはり布目は清水の代表的な手だと思うし、三島も清水に多い手だと思う。もちろん、当時はそんな知識もなかったわけで、このカップ&ソーサーは底が三角形というユニークな形と、平らな板の一端だけがピョコっと跳ね上がっているソーサーが気に入った。表面をハンコなどで凹ませてそこに種類や色の異なる土や石を埋め込むという三島は、もともとは朝鮮半島の三島(たぶんサムドとでも読むのでしょう(^ ^))で起こった技法だそうである。それが韓国では滅び、日本では保存されてきたということらしい。ありふれた技法だが私は好きだな。
当時は当然、作家についての知識もなかったから「ユニークな形と布目三島の好きな若手作家」とばかり思っていたら実は宇治郊外の「炭山工芸村」の設立を主宰した長老格の作家だったのね‥‥(^ ^;。それにしてはお安く求めました。
(追補)
三島手については地元韓国で滅んでしまったと書いたが、ソウルの焼物のお店DOYUには、ちゃんと三島の作品が飾られているようだ。したがって本家韓国でも三島手は滅んでいないということに訂正しておく。
2000/12/2追補 |
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緋襷
佐藤苔助
岡山県(備前焼)
「庵」らしい文字(へら)
広島県尾道市の作家直営店
7000円 |
備前にも会社組織の窯元はあるし、大規模な店舗もあるのだが、やはり個人レベルで活動している作家が多い。佐藤苔助さんもそのひとりで、後に倉敷の備前焼の店で聞いた話では「いい仕事をする中堅の作家」ということだった。こうした備前の作家はそもそもめったにカップ&ソーサーを焼かない。そりゃそうです。把手を付けるという面倒な作業があるわりにはそれほど高い値段が付けられるわけではないからね‥‥(^ ^;。購入時に応対してくれた作家の細君によれば、これもお得意さまに依頼されて焼いたものの余りということだった。そのせいか、窯の中でも不遇だったらしく、カップの景色はつまらない(それでも一番いいのを選んだのだけれど)。むしろソーサーの方に鮮明な緋襷(ひだすき)が現れていて美しい。
最近(2000年春)たまたま訪れた展覧会に出展していた備前焼屋さんも「ほう。苔助さんがようカップ&ソーサー焼きよったなあ」と感心していたが、その通り、こいつの一番の価値は滅多に手に入らない ということにある。 |
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灰釉書き落とし木の葉
棟山
岐阜県(美濃焼)
「棟山」(はんこ)
渋谷区道玄坂で行商のおじさんから
1600円 |
行商のおじさんによれば美濃の加藤棟山という作家の作品だということだったのだが、美濃焼を専門にする渋谷区円山町「四季彩」の主人は「美濃にはそんな名前の作家はいない。窯元の間違いでしょう」ということだった。どっちでも別にかまわないけど(^ ^)。カップ本体の文様は掻落としなのだが、何を描いているのかよくわからない。それよりもカップの見込み、木の葉型のソーサーの両方ともに灰釉がたっぷり溜って美しいグリーンに輝いている(貫入あり)。 |
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布目(中は白釉)
井上窯
福島県(二本松万古焼)
「二本松井上窯」(はんこ)
二本松市の窯元直営店
2700円 |
二本松万古焼といっても三重の万古焼とは全く趣が異なるし、そもそも窯元も井上窯の一軒しかないのではないかと思う。カップに高台がなく、しかも外側は素焼きだし、底を全面的にヤスリで削るわけにもいかず、ソーサーに傷がついてしまったのが残念。 |
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黒釉藁灰釉
乾馬窯
宮城県(堤焼)
「乾馬窯」(はんこ)
秋保温泉のホテル売店
7000円 |
仙台堤焼などといっても窯元はこの乾馬窯の一軒だけではなかったかと思う。黒釉の上から藁灰釉(たぶん)をザックリと掛け流したシンプルな景色で、正直なところ買ったときはこの地味な焼物が備前の作家物と同じ値段なんて高いよなと思っていた。
ところがです。実際に使ってみるとこの器は何ともいえない佳い味がある。この器にコーヒーを注いだあとでクリームを入れると、その褐色が黒釉にあるいは内側の白釉に実に美しく調和する。光沢のある黒釉が「おれはあくまでも黒だ」と断言していて、少しも揺るがない。力強い器だ。今ではお気に入りのカップ&ソーサーのひとつです。 |